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こそこそ増えるレッドラムズホーン
メインボトルにはアカヒレとレッドラムズホーンが入っているのですが、最近レッドラムズが突然増えだしたので、困ってしまったので少しでも分散させてみることにしました。
今までは卵はあるけど増えていなかったので安心していたのですが、ウィローモスが伸びてジャングルのようになったこともあって、コッソリ大きくなったレッドラムズホーンが突然ポコポコと姿を現し出しました。
アカヒレはレッドラムズホーンを食べます。
色々調べてみると、ネットの情報ではアカヒレはレッドラムズは食べない!って書いてあるのですが、生まれたばかりの小さなレッドラムズホーンは普通に食べられます。
レッドラムズの殻は貝の中では柔らかい方らしいです。
うちの場合、アカヒレが飲み込めるサイズのラムズなら、見つけたらどんどん飲み込んでいました。
少し前まではウィローモスがこんなに伸び放題ではなかったので、多分生まれた稚貝は片っ端から飲まれていたんでしょう、レッドラムズが卵を産み始めて丸2カ月ほどは全く増える事はありませんでした。
それが、最近突然1センチ前後に成長したラムズがポコポコ現れだして、凄く焦っていました。
どうもジャングルの中に隠れ住んで生きながらえたレッドラムズホーンが、大きくなって堂々と姿を現しだしたようです。
レッドラムズホーンの分散の為に新しいボトルを作る
今までは全部で4つボトルがありました。
メインのアカヒレとレッドラムズが入ったボトル。
水草繁殖用に作った安定したボトル。
レッドラムズ一匹だけが入った第2ボトル。
それと、写真は無いけどエビが入っていたエビボトルです。
今回エビボトルを解体して、ウィローモスだけ再利用しつつ、新しいボトルを立ち上げる事にしました。
新しいボトルの立ち上げ。始め方
やる事は似たようなものなので、ボトルアクアを始めて見たい人も始め方の参考にどうぞ。
まずは使うボトルなのですが、お金もないしダイソーで1.5リットルのボトルと、900ミリリットルのボトルを買ってきました。
アカヒレなどの生体を入れたい場合は少し小さいので、酸欠問題等を考えると大きめの4~5リットルの梅酒の瓶とかが良いのですが、今回はラムズ1匹と水草しかいれないので、小さくても平気でしょう。
ソイルの用意
次に用意したボトルにソイルを入れます。
ソイルは水質を弱酸性に保つ効果と、魚や貝などの生体が出した、アンモニアなど排泄物を分解してくれるバクテリアが住み着いてくれます。
それと、水草やウィローモスなどの苔が育つのに必要なミネラルなども含まれています。
専用の砂などでも良いようですが、目標は環境を安定させて、ボトルの中で一つの生態系を完成させて、なるべく手間をかけず水替えもしたくない!と行ったところなので、安くても良いので専用ソイルが無難でしょう。
ソイルはボトルに3センチほど入れたのですが、梅酒の瓶など大きいボトルなら環境の安定の事も考えて、そこから5センチほど入れたほうが良いと思います。
ボトルに水を入れましょう。
ソイルは洗わずにこのまま水を入れてしまいます。
水を入れる時は、ソイルががしゃがしゃ動かないようにそっと入れるようにしてください。
雑に入れると、ソイルが割れたりして水が真っ黒になってしまいます。
真っ黒になってもしばらくしたら沈殿して問題なくなるのですが、表面にヘドロのように小さな泥がたまるので見た目が良くありません。
ボトルに入れる水はカルキを抜いた物を用意するか、そのまま水道水を入れてしまった場合は諦めて日光に丸1日~2日当てて置いてカルキ抜きしましょう。
ぼくの部屋には日光が当たる場所がほぼないし、1日は待てないのでずっとふなっしーカラーのカルキ抜きを使っています。
日光消毒でカルキを抜く方法は色んな所で紹介されているのですが、1日ではカルキは抜けないし1週間くらい置いてもカルキはのこってしまうそうなので、カルキ抜きを使った方が楽でいいですね・・・
ぼくは最初ケチって使っていて、アカヒレが死んでしまったので、カルキを抜く事を考えると少し多めに使っても良いと思います。
カルキが抜けているなら、水を入れた日に成体をドボンしても良いと思いますが、気になる人は1日我慢しましょう。
水が濁っちゃった人も1日我慢すれば水が澄んで綺麗になると思います。
水草の用意。残留農薬とトリートメント
魚や貝などを入れたいところですが、まずは水草です。
ぼくは水草ボトルで伸びたマツモと、エビボトルから取り出したウィローモスを入れました。
ぼくはミナミヌマエビを飼って全滅させたことがあるのですが、その原因は水草にあったようです。
見た目で選ぶのも良いのですが、水草は重要で選ぶのが難しいので、少し書いてみます。
まず、お店で買う水草は殆どが海外養殖されたものです。
養殖するときに農薬を使っていなくても、日本に送る時に検疫の関係で絶対農薬を添付しないといけないらしく、ボトルアクアリウムようで有名どころの水草はどんなに綺麗に洗ってあっても残留農薬があるでしょう。
ぼくがボトルアクアリウムを始めた時は、お金が無かったので、何だかモジャッとして見た目もかわいく、日本の気温変化にも対応すると書いてあった、ウィローモスだけ買ったのですが、ウィローモスは基本海外養殖らしく、残留農薬が残っていて、農薬に弱いエビは耐えられなかったようです。
なので、水草は買って来たら水にしばらくつけて農薬を抜くトリートメントが必要です。
これは、水を変えながら1週間以上水に漬けて置いたり、洗ったりする方法なのですが、そんな事知らなかったので残念なことになってしまいました。
正直水草の為に1週間も待てないですよね・・・
それを踏まえたうえでおススメの水草をご覧ください。
おすすめの水草
ウィローモス
一つ目は見た目が良いし水に漬けておけば増える頑丈な子、ウィローモスです。
うちのメインボトルで上に上に伸びでジャングル化しているのがウィローモスですね。
お店で買う場合残留農薬が心配されるのでトリートメントが必要です。
良い点
ウィローモスの良い点は、何といっても驚異的な生命力です。
アカヒレやエビを死なせてしまったぼくのボトルでもスクスク育って増えすぎました。
束になったものが300円前後で買えたので値段もそんなに高くないです。
悪い点
ウィローモスは水草というか、苔の仲間なので、酸素供給量があまり多くありません。
水の浄化作用なども水草と比べるとあまり良くないので、増えるまではボトルが酸欠になりやすいです。
それでも、光に照らされた優しい若草色のウィローモスのマットはとても美しいので、おすすめです。
マツモ
大体国産で無農薬、残留農薬も気にならないし、見た目もかわいいマツモです。
うちだと水草繁殖用のボトルに浮いているのがこのマツモです。
マツモは基本国産なので、無農薬で安心できます。
良い点
何といっても国産無農薬な点が良いです。
ウィローモスとは違った、水草らしい見た目とふさふさ感で、マツモの上に乗っている貝や、マツモの陰からヒョコッと顔を出すアカヒレの顔は何とも言えません。
また、ウィローモスと比べると遥かに酸素の供給量が多いので、酸欠対策や水の浄化作用もあてにできます。
悪い点
マツモは浮草です。
放っておくとボトルの上の方にぷかぷか浮いてしまうので、沈めて見た目をよくするためには重りを付けないといけません。
専用の重りは結構お高くて、3個くらいで数百円しますが、ダイソーで売っているマジックテープを短く切って鉛を挟んでおけば代用できます。
また、ウィローモスと比べると環境の変化に弱く、水質が悪いボトルに入れると、不思議な事に溶けてなくなってしまいます。
それを踏まえても、見た目の美しさと酸素供給量の多さは凄いです。
成長スピードも速くて、20センチほどの余った水草をボトルに突っ込んでおいたのですが、2か月弱で、長さは3倍程になりました。
ただ、枝分かれもするので、見た目以上に増えていると思います。
生体(魚や貝)の用意!おすすめの生体
ぼくはアカヒレとレッドラムズホーン、そしてミナミヌマエビしかかったことが無いので、この3つからになりますが、おすすめの生体とおすすめの理由などを書いてみます。
ぼくは今回増えたレッドラムズを隔離するためなので、それぞれのボトルに一匹ずつポチャンしました。
生体は最初は1リットルの水に対して1~2匹が良いのですが、出来れば少な目で環境を安定させるのが良い出しょう。
生体をボトルに入れる時は水あわせっていう儀式が必要です。
それについては後にして、まずはおすすめの生体です。
一番のおすすめ生体レッドラムズホーン
一番のおすすめはレッドラムズホーンです。
強くて可愛いレッドラムズ。
最初は「貝は気持ち悪いんじゃないかな?」と思っていたのですが、飼い始めると長くてピンとした触覚や動く姿がとても可愛くて、ずっと眺めていられます。
ボトルを移動するときにずっと口がパクパクして、ハムハムしているのですがその姿はとてもかわいいです。
殻に空気がたまって時々水面に浮くのですが、そのまま水面を逆になって歩いていたり、すぐに空気を出して浮いたり沈んだりする姿を見ていると、どんどん愛着がわいてきます。
良い点
とにかく強いです。
水質の変化にも、水温の変化にも、残留農薬にも我関せずと毎日ボトルの中を縦横無尽におそうじしてくれます。
ボトルの表面などに生える苔や生態の食べ残しを食べてくれるので、ボトルの表面は何時も綺麗で、ボトルのお掃除をしてくれます。
一度ノートパソコンの排気横にボトルを置いてしまって、水温が2時間ほどで10度ほど上がってしまったのですが、全く気にせずボトルの表面をむしゃむしゃしていました。
悪い点
生命力があり過ぎる。
レッドラムズホーンには雌雄が無く、2匹いると卵を産みます。
水草が敷き詰められたボトルだとアカヒレも手を出せないので、あっという間に増えてしまいます。
この現象を爆殖と言うらしいです。
増えると困る場合は1匹ずつ飼うのが良いでしょう。
レッドラムズホーンは赤い色をしているのですが、触覚の長さが体と同じくらいあるので、その触覚を羊の角に見立ててその名前がついたみたいです。
もともとは茶色い貝の変異して赤い個体を集めて繁殖させたものなので、2世は先祖返りして茶色い事もあります。
アカヒレ
ゴキブリ並の生命力と見た目の美しさ、安さと手に入れやすさで有名なアカヒレです。
ゴキブリ並の生命力で有名なのですが、ぼくは数匹死なせてしまいました。
なので、おすすめではありますがレッドラムズと比べるとおすすめ度は低いです。
ただ、最初は近寄ると逃げるのに、なれるとこっちを気にしない姿はとても可愛いです。
エサやりタイムは運動会になるので見ている時の楽しさはラムズより上かも知れません。
良い点
生命力が強い。
水質の変化や水温の変化にも強くて、日本の気温にもついてきてくれる強い子です。
ぼくみたいな、つい世話を忘れてしまう人でも安心して飼える強さを持っているので、初めてのボトルアクアにもおすすめです。
また、環境が整わなくても、水温が安定していると産卵します。
悪い点
死ぬときは死にます。
ぼくは死なせてしまいました。
ただ、元気な子は未だに元気でぴんぴんしています。
なつくまでは、愛想が無くて全く可愛くありません。
みずくさや物陰に隠れて出てきません。
産卵した卵や生まれた稚魚は容赦なく食べます。
数を増やしたいなら、敷き詰められたウィローモスのマットや、稚魚の隔離が必要です。
その辺のホームセンターやペットショップなど、割とどこでも売られていますし、大人になったオスの美しさはとても素敵です。
ホームセンターなどだと、ひれがボロボロになったアカヒレが売られていたりするので、しっかり見て選んで買うか、アクアリウムの専門店で買うのが良いかもしれません。
おすすめしない生体ミナミヌマエビ
水草に付いた要らない苔や食べ残しをお掃除してくれる、可愛いお掃除屋さんのミナミヌマエビです。
ウィローモスを小さなハサミでつまみながら食べる姿は、ものすごく可愛いです。
ただ・・・
良い点
ボトルの中をちょこちょこ動き回る姿はとても愛嬌があって可愛いです。
ウィローモスや水草をツマツマしながら食べたりするので、増えすぎ抑制になるかもしれません。
ウィローモスに付く茶色くて見た目が良くない苔があるのですが、それも食べてくれます。
悪い点
弱い。すぐ死ぬ。
エビの中では強い種類らしいのですが、環境の変化にも水温の変化にも弱くて、水のphが変わるとビックリして死んでしまうみたいです。
また、残留農薬に驚くほど弱いです。
おすすめしません。
それでも、エビの可愛さは魚や貝とは比べ物になりません。
ぼくは全部で8匹かって、ほとんどが2週間以内に死んだのですが、一匹だけ頑張っていて2か月ちょっと生きました。
ボトルが安定してきて、自信が出てきたら数匹チャレンジしてみると良いかもしれないです。
上手くいくと産卵もしやすいみたいなので、増えてくれたら凄くうれしいかもしれませんね。
水あわせ
買ってきた生体をそのままボトルにドボンすると、水温や水質の変化やビックリしてポックリ死んでしまう事があるので、少し時間をかけて水になれさせる作業を水あわせと言います。
アカヒレやレッドラムズホーンは生命力がゴキブリ並らしいので、そのままドボンする人も居るようですが、しっかり水あわせした方が良いでしょう。
水あわせのやり方
最初に、ビニール袋や切り取ったペットボトルに成体と生体が入っていた水を入れて、これから移そうとしているボトルに浮かべて水温を合わせます。
水温系があれば図ってみても良いですし、とりあえず30分~1時間ほど浮かべておけばいいと思います。
水温があったら、次に水質に慣らしていきます。
最初は生体が入った容器の水を4分の1ほど減らして、減らした分の水をボトルから入れてみます。
それから30分程まって、同じように4分の1減らして、減らした分の水をボトルから入れて見ましょう。
また30分ほど待って、今度は3分の1ほど容器の水を減らして、減らした分の水をボトルから入れます。
これも同じようにもう一回やってみましょう。
次に、水を半分減らして、ボトルから半分足して、また30分程待ちます。
少しずつボトルの水が増えて行って、ボトルの水環境に慣れてきます。
環境になれたら、容器の水ごとボトルにゆっくり入れて水あわせはおしまいです。
時間をかけられるならもっと細かく少しずつ水に慣らすのが良いので、半日くらい時間をかけても良いと思います。
アカヒレやレッドラムズなら3時間ほどかければ全く問題なく水に慣れてくれると思います。
生体投入出来上がり!
出来上がり!
ですが、ここから環境が出来上がるまでが難しいです。
ボトルのお世話
ボトル内でバクテリアが繁殖して環境が出来上がるまでの数週間~1ヶ月程は、出来れば毎日ボトルの10分の1~2位の水を入れ替えましょう。
カルキ抜きを忘れないでください。
生体を欲張らなければ、あまり気にしなくていいのですが、酸素が足りなくて酸欠が起こると、生体が死んでしまうかもしれません。
水を匂ってみて、ドブみたいな匂いがしたら、酸素が足りない環境で育つ悪いバクテリアが繁殖しているので、すぐに多めに水替えしましょう。
環境が出来上がってくると、ボトルの中に植物プランクトンなどが湧いてくるので、意識しないと分からない程に少ぉし水が緑がかったり、アカヒレが居ない場合はミジンコが湧いたりするので、それを基準に環境の出来上がりを判断するか、分からない場合は水を変えずに放置してみて、匂いや生体・水草の状態から判断するのも良いと思います。
環境が出来上がってしまえば、1ヶ月くらい何にもしなくても平気になってくるので、楽が出来ます。
ボトルアクアリウムは、最初は大変だし、生体が死んでしまうと凹んでしまいますが、見ていて飽きない同居人になってくれて、ささくれ立った心をいやしてくれるのでおススメですよ。
そんな感じです。