ギターの上手い下手も大事だけど、カッコイイ音や面白い音とはまた別ですよね。

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下手だけどカッコイイバンドと上手いのに面白くないバンド

CD音源は何度もとり直したり、特に日本のバンドは加工しまくってるから、上手そうに聞こえるのは当たり前だけど、ライブを見ると下手さが伝わってきますよね。

音楽なんて好みが80%を占めると思うので仕方ないんですけど、「その曲の何を聞いてるの?」みたいなバンドが多い気がする。

ぼくはひねくれ者なので、完全に好みと勝手な感覚の話なのですが、ぼくは曲とか音が好きかどうかでそのバンドが好きかどうかが決まります。

ですが、楽器を弾かない人におすすめされるバンドの大半が、ボーカルが恰好良いとか歌詞が云々の、音とは別の部分でおススメされます。

そういうバンドのライブ音源を聞いてみると、ボーカルさんの声はエフェクトかけまくりだったり、別にその人が歌ってなくても、録音でも良さそうで、バンドなのに楽器の音が殆どバンド外の音だったり、歌も楽器も上手くないし面白くなかったり、1度聞くのも苦痛で、繰り返し聞くのはこの”人達”の事を好きじゃないと無理だろうなぁと思ってしまいます。

恰好良いのと、カッコイイのって全く別だと思うのですが、世の中では聴覚ではなく視覚でバンドの善し悪しを決める人が居るらしい。

そうではない人に、「上手い下手とカッコイイとか面白いって別ですよねぇ」っていうお話。

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上手いのに面白くないバンド

ぼくが見るライブ映像はテレビで見たものか、知り合いの車の中で見せてもらうライブDVDなので、数が限られますが、そんな中で上手いのに面白くないなぁと思ったバンドさんがいます。

最近BSで聞いたのですが、ベンチャーズ(The Ventures)って知ってます?

超親日家なバンドさんで、一時期は日本に住んでいたり、今でもほぼ毎年日本にライブにやってくる有名な大御所バンドさんです。
日本のエレキギター普及はこの人達の影響が凄く大きいと思います。

ベンチャーズはどの人も楽器は巧いのですが、なんだか面白くありません。

楽器が好きな人でも楽器には興味が無い人でも、とても聞きやすくて、聴くこと自体は苦になりません。
ただ、繰り返して聞くにはちょっと苦痛が生じます。

ライブも、感覚的にはコンサート色が強いです。

リズムも安定していて、ミスも無く安定していて、凄く綺麗です。

多分聞く人みんなが上手い事は分かるけど、曲や音の独特の面白さやカッコよさを感じ取りにくいんだと思います。

凄く聴き易いし耳に入ってくる。
面白くないわけじゃないし、かっこよくないわけじゃないんですけど、どっか吹っ切れてない飛びぬけてない感じがします。

聴いたことが無い人は一度聞いてみてください。
なんとなく伝わるはずです。

下手だけどカッコイイ・面白いバンド

激しいのとか低音がキツイ曲なんて聴く気がしねぇ!っていう人には関係ない話になるのですが。

メタリカ (Metallica) っていうバンドをご存知でしょうか?

これはギターセッションの知り合いさんに車でライブDVDを見せてもらったのですが、ヘタだけど凄くカッコイイです。

4人編成のバンドなのですが、ギターのカーク・ハメットさんがすぐわかるくらい下手です。

パッとわかるくらいピッキングミスしますし、リズムもあっていなかったりしまくります。
ギタリストなのに・・・

それでも面白いです。

ボーカルギターのジェイムズさんも、ギターは決してうまくありません。
ただ、リズム感とパワープレイでマネが出来ない弾き方をします。

普通ギターを早く弾く時って、腕や手首、指先の力を抜いて、しならせるように弾くのですが、ジェイムズさんはどうも筋力でそのスピードを生み出しているようで、凄く早いダウンピッキングと安定したリズムのパワープレイをカチカチの腕で生み出しています。

ベースのロベルトさんは、もう見た目が野人みたいな人なのですが、この人も中々真似できないパワープレイをする人です。

メタリカの曲は速いものも多いのですが、ロベルトさんはそれを2本の指で弾ききってしまいます

ベースを指で弾く場合、2本の指を使ったり、3本の指を使ったり、珍しい人だと4本の指を使ったりするのですが、速いテンポの曲だと普通2本では弾ききれないので、3本を使って弾く人が多い気がします。

ドラムに関してはぼくはよくわからないのですが、力強くて安定していると思います。

ライブの音を聴いて見れば上手くない事は分かると思いますが、そんな事をかき消してしまうくらいの、男臭さ漂うようなカッコよさがあります

メタリカの上手さが出ているのはまさにその曲なのですが、ボーカルが主役じゃなくて、バンドが主役で、どの楽器もおいしいところがあります。

日本のメタルバンドだと、見た目がシュッとして恰好良い感じだったり、ボーカルばっかり目立って、曲としておもしろくなくて聞くところがなかったり、バンド必要なのかな?楽器の美味しいところが一つも無いよ?みたいなバンドさんが目立ちます。

メタリカの曲にはそんな残念な感じがありません。

マネしても真似にしかならない、この人達にしか出せない力強さとか、男の色気みたいなものをカッコイイとおもってしまうのかもしれません。

音を聴いてますか?

楽器に興味が無い人でも、もう少し曲や音を聴いてみませんか?

上手くて面白かったりカッコイイ曲もあるのですが、そうじゃなくて、下手だけどカッコイイとか、何だかこのドラム面白い!とか、そういう聴き方をしていくと、音楽を聴くのがもっと楽しくなると思います。

顔を見て、見た目が好きだから追っかけるのも良いですが、それとは別に好きな音を見つけると絶対楽しいですよ。

なんだかそんな感じに思いました。


コメント

  1. カカ より:

    ストーンズやリトルフィート、ジミヘン、メタリカなどに共通している上手くないかっこよさがいいと信じて、打ち込みやベンチャーズのキチキチした音楽を毛嫌いしていたこともありましたねぇ。笑
    いまではどっちも好きです♡

    • ぴろ より:

      カカさんこめんとありがとうございます^^

      ベンチャーズってCDでもライブでも変わらないのが凄いなぁって思います。
      そこで言うとメタリカとか、ジョー・サトリアーニとか、上原ひろみさんとかって、ライブとCDは違うけどその違いが面白いなぁって。
       
      演奏の上手さとは別の、巧いからできる変化と、巧いからできる無変化だと思うんですけど、ベンチャーズのライブってCDと同じ感じがして、別にCDでいいなぁって><
      逆にメタリカはCD音源はあまり好きじゃなかったりします。

      あと、カッコよくて上手い人も居るし、上手くて面白い音を出す人も居るけど、「カッコいいから上手い」とか、「上手いから面白い」っていうのはなんだか違うぞ、重なる事もあるけど、「上手い≒カッコいい≒面白い」って別物なのになぁっていうのが誰かに伝わればなぁって。

      自分で音がとれて、違いを示せたらいいんですけど、それが出来ないのが口惜しい感じになったブログ記事でした;;