思い立ってコイ釣りに行く
落ち込んでなんとなく深夜3時からコイを釣りに行ってみた。
自転車をかなりこいで時間をかけて、岡山県内倉敷市の倉敷川まで行ってみた。
着いてから川を覗いて見ると、上流のほうで雨でも降ったのか、水位が高く水が濁っていた。
正直コイを釣れるような状況ではなく凹んでしまった。
春の夜の倉敷川の観察
頭には付けないヘッドライトを手に持って川の中を照らしながら観察してみた。
何時もは水が無い、階段になっている所に小さな魚の群れやエビが居ることに気づいた。
フラッシュを焚いて写真を撮ったのだが、真っ暗だったので写るか心配だったが平気だったようだ。
写真の上の方に居るのが多分モロコという4~6センチくらいの魚の群れだと思う。
そして、下の方にコッソリとスジエビが目を光らせていた。
倉敷川のスジエビ
春の終わりから夏にかけて、夜の倉敷川にはスジエビが登場する。
夜になるとモソモソと表層に出てくるし、ライトに反応して目が光るのでとてもわかりやすい。
子供の頃はアミを持ってよく川で魚取りをしていたが、その頃は川に住む海老はとても珍しい存在で、取れると凄くうれしかったのを覚えている。
今思うと夜行性だから遭遇する機会が無かっただけなのかもしれない。
私は基本昼間は外に出られない引き篭もりなので、夜行性で夜にモソモソ動くエビには似ているのかもしれない。
夜に外に出ることがあったら、川の縁や流れが無い所をライトで照らせばスジエビやテナガエビが目を光らせているかもしれない。
一度お試しあれ。
方向転換モロコ釣り
コイやナマズなんかが釣れる感じではなかったのだが、足元に山ほどモロコが居たのでモロコを釣る事にした。
フナ用の針しかなかったので、フナ用の針におもりをつけて、エサはコイ用に持ってきた食パンを小さく丸めてつけてみた。
針がデカいのでなかなか釣れなかったが、6センチくらいのモロコが釣れた。
1時間くらいポロポロ釣れたが、正直引かないし食べれないので釣れてもあまり楽しくない。
最初からモロコが狙いなら楽しいのだが、如何せんコイを釣る気だったので残念感が強かった。
・・・のだが、途中モロコが逃げ出したので、逃げてくる方を見てみた。
カメが現れこんばんわ
モロコが逃げたところを照らしてよくよく見てみると、階段の底にカメが居た。
倉敷川にはカメも多い。
ミミズなんかをエサに付けるとカメが釣れそうで怖かったりするので、エサ釣りには若干注意が必要かもしれない。
私は子供の頃から10年以上カメを飼っていて、亀は好きだったので、パンの耳を投げてみた。
すると浮いてきて、手が届く位の至近距離まで来てくれた。
このカメはしばらくパンに夢中で、10分くらいパンの耳をハムハムしていた。
このカメは多分クサガメだと思う。
倉敷川には外来種のアカミミガメが山ほどいるのだが、クサガメは初めて見たかもしれない。
昼間には甲羅干しするアカミミガメの集団に遭遇できるので、野生化したアカミミガメしか居ないんだと思っていた。
在来種に出会えて少しうれしい気持ちになった。
釣りより川の観察
コイ釣りに行ったはずだったが、結果川の観察に行った感じになってしまった。
昼間の川を見ることはあるが、じっくりと夜の川を観察する事はなかなかないので楽しかった。
多分夜にしか出会えない生き物にも遭遇出来たし、フレンドリーなクサガメにも会えた。
深夜なら人も居ないし引き篭もりにはちょうどいいかもしれない。
着いた時にカサカサとゴキブリに遭遇したり蚊に刺されまくったりと、残念な出会いもあったが、アラサーでも子供の頃のような気持ちになれるしお金もかからないので、夜の川の観察はおすすめかも知れない。