倉敷美観地区夜の観光散歩

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美観地区夜の散歩

草木も眠る丑三つ時を超えた午前3時ごろ、なんとなく美観地区をうろうろして来ました。

私がそもそも昼の人が多い時間に外に出られないから、3時前後の変な時間に美観地区を観光する事になっているのだが、美観地区の夜は美しい。

人が思う美しいという感覚に当てはまるかは自信が無いが、昼の美観地区と夜の美観地区は全く別の世界のようになる。

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美観地区夜の世界

昼間は雨でも晴れでも、春でも夏でも秋でも冬でも人が多い。
それが、夜8時を過ぎたあたりからだんだん人が減り始めて、別の姿を見せ始める。

夜10時を過ぎたあたりからお店の明かりも消えはじめ、どんどん人が減ってくる。

そして、深夜0時になる頃には人が居なくなり、明かりも常夜灯だけになって、幻想的な美しく優しい光だけになる。

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昼間は人で埋め尽くされた道も、もともと誰もいなかったかのように静かで不思議な表情に見える。

写真では伝わりにくいが、夜の美観地区は裏側の世界に来てしまったような不思議な気持ちになれる。
人ではなく妖怪がヒョッコリ現れたり、トトロのような妖精が現れたりしそうな、普段感じない冷たく暗い空気に飲み込まれて、とても新鮮でなかなか味わう事ができない、どこか子供の頃の気持ちを思い出せるような切ない気持ちが蘇る。

昼間の美観地区の観光は、昔ながらの建物であったり、お店に目がいきがちだと思う。

しかし、美観地区の本当の昔ながらの空気を味わいたいなら、夜人が寝静まってからが良いと思う。

美観地区の観光スポット

美観地区自体が丸々観光スポットなのだが、その中でも有名な場所や私のおススメの場所を紹介してみる。

まずは、ドラマや映画にも度々使われている、倉敷川にかかる橋や川沿いだと思う。

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倉敷美観地区の中にある川(倉敷川)にはいくつか橋が架かっているのだが、一番有名なのはこの橋のこの位置だと思う。
大正や明治あたりが舞台になっているドラマではわりとしょっちゅう見かける。

橋は今橋(いまばし)中橋(なかばし)高砂橋(たかさごばし)の3つがある。
橋に大きく彫り込んであるので一目でわかると思う。

次は橋の上からとった川沿いの写真。

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昼間は船が浮かんでいて、時々お嫁さんとお婿さん夫婦を乗せてイベントが行われていることもあるとても明るい活気がある場所なのだが、夜は見ていると吸い込まれそうになる不思議な暗さがある。

因みに上の写真だけでは何が何だか分からないと思うので、フラッシュを焚いて撮った写真も載せてみる。

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同じ場所同じアングルだが、全く別の場所のように感じる。

川沿いを道側からも撮ってみた。

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見る角度が変わると見え方もかなり変わる気がする。
橋の上からだと、どこか人が住む世界から離れてしまったようにみえるが、道側から見るとやはり人間の住む普通の町だ。

フラッシュを焚くとこうなる。

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因みに、倉敷川では白鳥が飼育されているようで、昼間は川を2羽で仲良く泳いでいるので、見てみるのも良いと思う。

街の中も不思議な薄暗さでいっぱいだ。

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道の両脇にお店が沢山ある一番太い通りだ。
人が一人もいない。

実際にここに立つと、もうこの世界には人間は自分しかいないのではないかというような、少し心細い不思議な気持ちになる。

一番のおススメスポットは、昼でも夜でも美観地区に隣接する、阿知神社という小さな山の上にある神社なのだが、今回はいかなかったので写真が無い。

阿知神社は夜に上ると、本当にヒョコッとトトロや妖怪が飛び出してきそうな、静かで不思議な面白い場所になる。
周りから聞こえるのは木の葉が風に揺れてこすれあう音だけ。
秋には時々木の実が落ちてくる音も聞こえる。

人が出す生活音は一切ない、静かで不思議な世界に一度行ってみてもらいたい。
阿知神社に行く場合、神社の建物よりも、その周りの木に囲まれた小道や阿知の藤がある辺りを見てほしい。

美観地区は有名な観光スポットなので、大原美術館など沢山観光スポットがあると思うが、見るばかりでなく肌で感じられる場所をめぐる事をお勧めしたい。


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