リアルな田舎のトイレ事情

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福山の祖父母の家

ぼくの祖父母の家は戦争より前から建っているので凄く古い。
広島県福山市の外れの方、鞆の浦のちょっと手前で、ほんのちょっと山の中にある。

家の裏には山があって、前を見ると海が見える。
場所としてはとてもいい。

人が少なくて静か、聞こえてくるのは鳥の声と風に揺れる木の音位で、対人恐怖があるぼくにはピッタリな場所だ。

朝起きて外を見ると、海に浮かぶ船の警笛の音が聞こえたりして、夏は涼しいし最高の場所だ。

古い家で玄関から入ってから台所までが土間になっていて、そこら辺は靴を履かないと行けなかったし、お風呂は五右衛門風呂で薪で炊いていたのだが、数年前に改装されて、お風呂は近代化され土間も無くなって綺麗になった。

P1020572家の前から海に向かって撮った写真。

結構家は建っているけど、人が居ない家も多く、ごらんのとおり風化で崩れた家も多い。
山側を見たら家は全くないのだが、少し行けばお店もあるし、自転車があれば海にも川にも山の池にも行けるので、釣り好きのぼくには凄くうれしい。

祖父母の家は主屋と離れがあって、今は主屋には誰も住んで居なくて、離れの方に年の離れた年上のいとこが一人で住んでいる。
年が離れていることもあって、ぼくは子供の頃から親分とよんでくっ付いて回っていたので仲も良く、従妹も趣味が釣りなので話も出きる。

いとこが言うには主屋は空いているし、いつでも泊まりに来いとのこと。
何なら住み着いても良いらしい。

ぼくがお金を稼げるようになったら、療養を兼ねて1ヶ月くらいホームステイしてみたい。
身の回りの事は全部自分でしないと行けないが、とてもいい環境なのでいつか実現したい。

・・・だが、そんな祖父母の家にも一点だけダメな部分がある。

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田舎のトイレは穴がある

祖父母の家の欠点はトイレが汲み取り式な事だ。
分かりやすく言うと、穴があると言うより、穴しかない。

トイレを済ませても当然水も流れない。
今はトイレの穴の上に洋式便座風の物が載せてあるが、プラスチック製の便座に座れるようにはなったが、それ以外はとっぽん便所と変わらない。

お盆で祖父母の家に行ったときにトイレを借りたのだが、主屋のトイレは数カ月使われていなかったらしく、トイレに続く2~3メートルの廊下はまるで密林かのようにクモの巣だらけで、虫の死骸が幾つも転がっていた。

虫の死骸だけならよかったのだが・・・15センチ程のムカデの死骸も1つ転がっていた。
蜂やクモなら全然我慢できるが、ムカデは気持ち悪いし、何より怖い。

廊下を抜けてトイレに着いたのだが、トイレには手を洗うためにバケツに水が入れておいてある。
当然このバケツの水も数か月変えられていないのだが、驚いたのはバケツの中に15センチほどのムカデが2匹浮かんでいた事だった。

生活していく上でトイレに行くことは避けては通れない事だが、ムカデが出るトイレには怖くて行けない・・・・

そんな田舎のトイレ事情さえ乗り越える事ができれば、祖父母の家はぼくにとって最高の環境だと思う。
いつかきっと、あそこに短期間移住しよう!

家に帰って普段何とも思わず使っているトイレを使ったら、ムカデが出ない水洗トイレのありがたさに改めて気づかされた。
日本のトイレってすごいんだよ!