ボトルアクアリウム用の流木が完成した。煮出しとアク抜き流木の作り方

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流木拾いからボトルアクアに設置するまでの道のり

流木はちょっと高くてぼくには買えないので、岡山の3大河川「高梁川」に拾いに行きました
このままではボトルアクアリウムには使えないので、鍋でグツグツ煮たり水に漬けたりしたのですが、その過程「使える流木が出来るまで」を書いてみます。

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まずは流木を拾いに行く。拾う流木の選び方

流木は海岸や河川敷・河原なんかに落ちていますが、淡水のアクアリウムで使う場合は海で拾うのはよしましょう

海で拾った流木には塩が含まれていて、しっかり塩抜きしても、万が一にアカヒレやレッドラムズホーンなどの生体に害が出ると、後悔するしかありません。
後悔する前に、後悔しないように河川の流木を拾いましょう。

河川で流木を拾う時にも気を付けないといけない事があります。

まず、松などのヤニが出る木の流木は、最悪生体が死んでしまうので使えません。
次に流木は芯が固くて、色が黒っぽい茶色になっている物を選びましょう。

中が白かったり、手で力を加えるだけでグニャッと曲がってしまうような物は、水に漬けていると腐ってダメになったり、ボトルの環境や生態に悪い影響を与えます。

風化が進んで、芯が鰹節みたいに硬くなった表面の皮が全部なくなったものがベストです。

・・・ですが、そんな理想的な流木は中々見つかりません。
だからみんなお店で買うんです。

なので、拾いに行くときは小さなノコギリを持って行って、大きなものはちょうどいい大きさに切って、良さそうな物は皮が付いていたり多少汚れていてもとりあえず拾って帰って、家に帰って時間がある時にじっくり吟味していいのを選びましょう。

ぼくも沢山拾って帰ってその中から良いのを選びました。

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汚れ落としと皮むき

加工の始まりです。
使えそうな硬くて風化した流木の汚れ落としと皮むきをしましょう。

ホームセンターやペットショップで売っているような、皮も完全に剥がれた完璧な流木はまずないので、大変かもしれませんが、しっかり時間をかけて綺麗にしていきましょう。

ぼくが使ったのは

  • カナダワシ
  • 金ブラシ
  • マイナスドライバー

の3つです。

歯ブラシや靴ブラシで汚れを落とすように書かれていることもあるのですが、やってみた結果、あんなものでは汚れは落ちないし皮は剥がれませんでした

ここからは流木がどうなるかわからないので自己責任ですが、ぼくが流木掃除をした方法を書いておきます。

まず最初に、皮が残っていたらマイナスドライバーやそれに準ずる、硬いヘラのようなものでゴリゴリ剥がしてしまいましょう。

しっかり風化が進んでいて腐る心配が無い部分は、ドライバーでフルパワーでゴリゴリこすってもビクともしません。

溝になっている部分や又別れした付け根の部分なども、しっかり尖った部分でこすりましょう。
皮が残っていた場合見た目以上に使えない部分が多いので、念には念を入れてしっかりおそうじしましょう。

一通り皮をはがし終わったら、次に汚れ落としをしましょう。

金ブラシで、たまったストレスが無くなるほどにフルパワーでゴシゴシ擦って、苔や残った皮汚れを落とします。

この時に、縦横斜め擦り残しが無いように気を付けましょう。

水の中に漬けながら作業すればゴミがどれだけ出たかわかるでしょう。
とりあえず綺麗になったら次に移ります。

煮沸消毒と煮出してアク抜きする

次に鍋に入れてグツグツ煮て、消毒と寄生虫の駆除、アク抜きをします。
水に浮かぶ流木でも鍋でグツグツ煮て行くと水に沈むようにもなります。

雑菌や寄生虫はしっかり駆除しないといけないので、しっかり煮沸しちゃいましょう。
ぼくはダイソーで100円で買った鍋で煮ました。

水が茶色くなる原因の「タンニン」などは、紅茶やお茶にも含まれている成分で、それ自体は生体に害を与える事はないので、この時点では気にすることはないです。

とりあえず1時間ほど煮ましょう。
時間が合って暇ならもっと煮ても良いのですが、まずは1時間で良いと思います。

水に漬けてアク抜きする

ここからが長いです。
しばらく水に漬けてアク抜きしていきます。

ぼくは2週間強毎日水を変えながらアク抜きしました。
アクアリウム内の色が気にならないなら、しっかり煮沸した後冷ましてドボンでも良いのですが、ぼくは気になるので水にさらす事をおすすめします。

最初は朝変えた水が夕方ごろには紅茶位の色になるのですが、2週間もさらすと気にならない程度になりました。

木の種類や状態によってはもっと時間がかかるようですが、煮れば煮るほどアクが早く抜けるので、あまりにもアクが出るならまた煮てしまえば早く済みます。

最後にもう一度煮沸

水にさらした後念のためもう一度煮沸します。

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もうほとんど色が変わらないようになりました。

1時間の煮沸終了。

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煮詰まるたびにお湯を足しながら1時間煮ましたが、あんまり色が変わらないのでオッケーとしました。

煮沸さえしっかりしてしまえば完成は自分次第なので、参考程度にどうぞ。

出来上がり!ボトルにドボン

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こんな感じになりました。

あとは、ボトルにドボンして終わりです。

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流木が入るとボトルアクアリウムが一気に素敵になりますね・・・

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感想・まとめ

流木は買えばお手軽でいいのですが、自分で拾いに行って時間をかけて加工すると、なぜか流木に愛着がわきます。

なにより、ぼくみたいにお金が無い人にはお金がかからないのでおすすめですね。

親子でボトルアクアを作る時に一緒に拾いに行くのも良いかもしれません。

この先のボトルアクアリウムの変化などもまた書いてみます。

ボトルアクアリウムは難しいけど簡単に始められます。
見るのも楽しいですが、作るのも楽しいですよ。

そんな感じです。