発達障害の理解が進んだら嬉しいけど・・・
NHKが5月から1年間発達障害の特集をするらしい。
発達障害の専門医とか家族の話を正しい理解として垂れ流すのだけはやめてほしいな。
発達障害の専門医だっていう病院にかかって、理解してくれないとかで病院が怖くなった人とか、医者を信じられなくなった人がどれだけいる事か。
発達障害の専門医でも、「私には薬を出す事しかできないんです」って言う人が普通にいる。
そうじゃなくて、まずは何が辛いのかとか、何が理解してもらえないのか、自分はどんなことで辛いのかっていう事を先生も当事者も理解しようとするのが最初のはずだけど、それを投げて「発達障害を知ってるから専門医」って言われてもアホラシイ。
まだ見ていないからわからないけど、発達障害の理解がまともな形で広がるような番組を未だに見たことが無いので、何度も書いた同じような事だけど今日は思った事を書いてみる。
発達障害と病院
心療内科に行くと、自分から話しまくることが無ければ、診察時間は大体5~10分だと思う。
心療内科は普通完全予約制だから、しっかり時間がとってあるはずだけど、どうしても時間が押してきて、話すのが苦手だとサクッとカットしてしまわれがちだと思う。
普通に考えて診察時間5分やそこらじゃまともに話せないし、そもそも発達障害当事者は自分の事を上手く伝えられなかったり、話をまとめるのが難しかったり時間がかかったりして困っているわけです。
ぼくが前かかっていた病院では、この上手く伝えられない事に僕が耐えられなくなってやめました。
本当は沢山辛いと感じたことがあるけど、上手く言葉で表現できなかったり伝えられなかったりするので、「辛かったです」とか「苦しかったです」とかで終わってしまう。
何が辛かったか、何が苦しかったかを知ってもらいたかったり、自分で何が辛かったのか、どこにストレスを感じているのか理解したいっていう気持ちが大きいけど、そこは放置で「わかりました。お薬は同じままで良いですね?」と大体2~3分で診察が終わる事が多かった
ぼくの今の先生は、はっきり「自分には”ぼく”の辛い事や難しい事がわからないから、少しずつ教えてください」って言ってくれている。
自分が相手の事を”わからないっていう事を理解してくれている”人は、少しでも理解しようと時間をかけてくれるからとても話しやすい。
上手く伝えられない事も、ワーカーさんや支援者の人とか、相談支援員の人とかを入れてケア会議も開いてくれて、ぼくが伝えられない所は意見を交換したりして、分かり合おうとしてくれている。
病院にいった結果よけい混乱したり、病院に行くたびに苦しくなるって、意味が無いと思いませんか?
病院に通ってる当事者が苦しくなるような方法を、先生や家族がとっていったらよくなるわけないですよね。
でも、発達障害に関してはそれがあり得るというか、苦しんでいる人の大半が身近な人の無理解に苦しんでいると思う。
結局まずは家族の理解
うちの親は、理解はどこかに置いといて「いう事を聞け!お前が悪いから今の状況があるんだ!」って平気で言える人だったので、ぼくは苦しくてしょうがなかった。
苦しいけど、怒鳴られたり怒られるのが怖くて無理をして黙って耐えて居たら、耐えられなくなって鬱になってしまった。
家ではずっとぼくが悪いと言われてきたので、全部僕が悪いんだと思っていた。
けど、支援者の人達に、「元気な人が調子が悪くて動けない人に、言う事を聞けっていうのがまずおかしいでしょ?元気なんだから、調子が悪い人に何ができるか考えるのが普通は先です!」って言われて、そりゃそうだなぁと思った。
テレビに出てくる当事者の人のエピソードを見ていると、家族がその人が好きな事や得意な事を伸ばそうとしてくれている。
ぼくを含めて、そういう番組を見て、自分の境遇と差があり過ぎてフラッシュバックを起こす人は少なくないようだ。
うちは、父の思う”普通”から外れていると否定されるし、父はそもそも否定から入る人だったので、ぼくは自分に対する評価がものすごく低い。
このブログでも書いているように、ハンドメイドで色々作るのが好きだけど、「そんな事女がすることだ!」と怒鳴られたことがある。
ミシンを買ったときは、届いたその瞬間に「どこにそんな金があった!」「どうせすぐ使わなくてゴミになる!」と言われて1ヶ月程怖くて部屋から出られなくなった。
怒鳴る必要もないし、出来る事を否定されて、出来ない事をしろと言われても、それが出来なくて苦しんでいるので発達障害と言われているわけです。
発達障害は周りに人が1人も居なければ障害にはならないと思う。
ずっと父が怒って僕にあたってくるのが怖くて、第三者に間に入ってもらわなかったけど、今は支援者の人や病院の先生等、数か所の人に同時に入ってもらって話を進めてもらっている。
ぼくは今怖くて父と一緒に居られないので、後から聞いた話だけど、支援者の人が最初にうちの父に言った事が、「とにかく黙っていてください!余計な事を言わないでください!」だったらしい。
凄くわかりやすくて的を得た指摘だと思う。
何度かそんなやり取りを重ねて、少しずつ父がこちらを攻撃してくることも減ってきた。
それでも、父がぼくが苦しんでいるという単純な事を解ってくれることは無いだろうと思う。
家族の人にはうちの父みたいにならないであげてほしい。
単純な話で、「自分は当事者の苦しさがわかっていない」と思いながら接してもらえば、怒鳴ったり命令したりすることもないはずなんです・・・
発達障害当事者の成功体験の積み重ねには大きな落とし穴穴がある
発達障害の特徴の一つに、フラッシュバックが起こりやすいという点がある。
フラッシュバックが起こらない人なら、成功体験を重ねて行けば何かを払拭できるのかもしれないけど、ぼくの場合そうはいかない。
成功体験を数回重ねる間に1度失敗や予測できない出来ごとがあると、それがトラウマとしてこびりついてフラッシュバックを起こしたり、パニック発作を起こす切っ掛けやPTSDとして簡単に残ってしまう。
そうなってしまうと、成功体験どころかダメージしか残らず動きが制限されてしまう。
発達障害がある場合、慣れればどうにかなるという事ばかりではないので、そこは当事者も周りの人もわかって行動したほうが良いと思う。
凄く簡単な事だけど、これも周りに理解されないことが多い。
メンタル系の当事者の話とかでも、成功体験の積み重ねが良い例に挙げられていることがあるけど、これも切り離して考えた方が良いと思う。
発達障害は心療内科で見てもらうことになるけど、精神の症状じゃないんだから、そもそも元が違う。
発達障害で困っている人が、大体2次障害(鬱やパニック障害、PTSD等)で困っているから心療内科の枠になっているけど、それも不思議な話ではある・・・
みんな苦手だったり出来ないところや、感じ方が違うから凄く難しいけど、一つずつは凄く簡単な事のはず・・・
なのに理解されない。
不思議ですね・・・
まとまらないまとめ
思った事があったからパパッと打ったけど、頭が上手く回らなくてまとまっていない気がする。
すみません><
NHKの発達障害の特集、当事者が納得できる番組だったらいいですね。
まぁ、うちの親が見る事は無いだろうけど、家族や周りの人に当事者の困っている事とか、苦しんでいるっていう事が伝わる番組にしてくれたらいいね。
そんなふうに思いました。
コメント
発達障害に全然詳しくないのですが…
苦手なことや困難なことをしなくてよければ、生きていきやすいですよね。
例えば、車椅子の人の行動範囲に段差がなくなれば、動きやすくなる、みたいな。
車椅子の人だけ遠回りしたり、苦労するなんておかしいもん。
相手は何が苦手で困難なのか理解して、それを取り除いていけばいいんだと理解しました。